雲石「国語」の会

山陰の教員が国語のことについて学び合う“雲石「国語」の会”のブログです。例会のお知らせや山陰の教育に関する情報のお知らせをしています。

3月例会が開催されました

 3月例会の参加者は10人でした。お二人の先生が発表されました。


  • 喜多川昭博「わたしが感じた冬を詩に描こう」(小学校5年)

 2月に行われました研修会で発表された単元について、その後の経過などを含めて報告がありました。

 報告後の議論では、以下のような内容が話題になりました。

  • 詩を作るときに「技法」をどのように導入していくべきなのか
  • 「技能」に先立つものとして「感動」が考えられがちだが、事後的に「感動」が発見されるという過程もありうるのではないか
  • 個別指導が目立つ授業は、課題の難度がやや高い傾向があるのではないか

 議論を踏まえて4月例会以降にもう一度報告がなされる予定です。


  • 清水香織「昔話の面白さを伝えよう 〜ゆびたろう〜」(小学校2年)

 小学校2年生の3学期単元として、昔話「ゆびたろう」を題材とした語りの授業が報告されました。

「ゆびたろう」の語りを練習して、1年生や、3年生・4年生、保護者の方に「語る」という単元です。実際に、児童が語りをしている様子をビデオで拝見しました。

 個人的におもしろかったのは、授業中の児童の、「わらってもらう場しょがわかってよかったです」という発言です。
 個人で読んだり、練習したりする中で、お話のおもしろさについては実感していたと思いますが、それが他の人に向けて「語る」中でリアクションを得ることで、「そうか、ここがおもしろいのか」という気づきにつながったのではないかと思います。
 声に出して語り、それが笑いというかたちで戻ってくる、という反応の中でお話に触れることは、一人読みとは異なる意味を持っているのではないでしょうか。


 4月例会は4月21日(土)に島根大学教育学部附属小学校小会議室で行います。どなたでも参加できますので、お気軽にお越しください。
 不明な点などありましたら、←のサイドバーに問い合わせフォームへのリンクを置いておりますので、お問い合わせください。

(報告:冨安慎吾)